昨年の10月16日にマイクロソフトから、テンキー分離型 Bluetoothキーボード Bluetooth Mobile Keyboard 6000が発売されました。
今までマイクロソフトのキーボード製品というと、重厚でキーストロークの深いメカニカルなもので、デスクトップPC用の大きなモノばかりという印象がありましたが、今回発売されたこのキーボードは最厚部 13mmの「マイクロソフト史上最薄」デザイン、持ち歩きにも便利なモバイル用と銘打ったメンブレン式キーボード。
この手のモバイル用のBluetoothキーボードで似たような大きさとコンセプトのものでいうとサンワサプライのBluetoothコンパクトキーボード(SKB-BT09BK)が先行発売されている競合製品として挙げられるかと思います。
が、今回発売されたMobile Keyboard 6000はそれと比べても後発の製品だけにかなり使いやすいものに仕上がっています。
まずはざっとスペックから
HIDプロファイルで接続するこのキーボードはBluetooth2.0、出力Class2対応。
ペアリングの面倒な接続するごとに生成される6桁のパスワード入力もぽんぽんぽん、で省略できる親切設計。
メインのキーボードとは別にテンキー部分が分離していて、電源はメインのキーボードには単4電池2本、ワイヤレステンキーパッドで1本の計3本使用する形になっています。
電池が切れかけてきた時にはキーボード右上のバッテリステータスインジケーターでわかるようになっています。
電池寿命はマニュアルにはメインキーボード5ヶ月、テンキーが10ヶ月となっています。
実際に使い込んでみると電池の消費を抑えるスリープモードへの移行がかなり早めに設定されてはいる(無入力状態が連続1分程度でもうスリープモードに入っている)ように、省電力設計にされてはいるものの頻繁にキーボードを使いまくれば2~3週間、ハードウェアスイッチを入れっぱなしでデスクトップ用として激しく使えば1週間で電池が切れ始める感じです。
なお、電源の単4電池にはeneloopも使用可能です。
キーボード本体はマイクロソフトの高級キーボードシリーズではお得意のコンフォートカーブを帯びています。
「モバイルキーボード」と銘打っているはずなのにわざわざこんなちょっと歪んだ持ち運びにくい形に作らなくても……なんて一見して思う方もいるかもしれません。
しかし、このコンフォートカーブ、長時間キーボードで文章を打つ人であればあるほど意外なほど手の疲れが軽減されるという実に巧妙な仕組みでして、マイクロソフトの設計者は携帯性より実用性を取った感じがありありとわかるようなデザインとなっています。
キーボードの種類はメンブレン式、キーの下のパンタグラフ状のバネの下にゴム素材が膜状に貼られているタイプで厚さ13mmというマイクロソフト最薄のボディ形状と相まってキーストロークは浅め。
メカニカル式のカチャカチャと鳴る大型キーボードに慣れた人だとちょっぴり味気なく感じるかも知れませんがノートパソコンをメインで仕事に使っている人なら納得のキータッチといえるでしょう。
気になるキータッチは?
レビューを書いている筆者はよく似た大きさの小型キーボードであるサンワサプライのSKB-BT09BKというコンパクトキーボードを、以前FMV-LOOXに繋いで使用していた事があります。
一世代前のSKB-BT09などと比べてみると、ほぼ似た大きさのコンパクトキーボードとはいえかなり使いやすくなっている点がいくつかあります。
1.何気に高速なBluetooth2.0
SKB-BT09などの旧時代のBluetoothキーボードではBluetoothバージョン1.2をまだ使用しているモノもありますが、こういった昔のキーボードだと格闘ゲームや一部のシューティングゲームなどで必要とされる『複数のキーを高速で同時押しする動作』などで入力遅延が起こることがあります。
また、ちょっとした電波障害でキーリピートが起こりすぎて、ゲーム中で意図しない動作をしてしまったりすることがありました。
ところが、MBMK6000だと誤反応も少なく結構きびきびと反応してくれたりします。 筆者は試しにPC版ストリートファイター4をこのキーボードでプレイしてみましたがまるで問題なくゲームできてしまいました。
電池が切れかけるというような状況でもないかぎり、誤動作はまるで起こりませんでした。
2.かなり上質のキータッチの感触。コンフォートカーブは好みが別れる?
キーの打鍵は指先の力が強い人や打鍵の重いメカニカルキーボードに慣れている人ですと軽めに感じるかも知れませんが、メンブレン式のキーボードの中では重すぎもせず軽すぎもしないといったところ。
キータッチの感触としては作家やライターなどに愛されているThinkPadのノートパソコンのキーボードにかなり近い感じでかなり良好な部類に入ると思われます。
メインのキーボードはコンフォートカーブのせいか、ホームポジションに指を常に置いてブラインドタッチが出来る人ほど長時間文章を入力している疲れが軽減される感じです。
ブラインドタッチをしていると親指で押す部分のキーほど大きく感じて、手元側のキーを押すときのキーの打ち漏らし入力ミスがなんとなく減っているような気分になれます。そのため、文章を書く仕事をメインにしている人にとっては傑作キーボードといってよいでしょう。
3.一部のキーが簡略化されている弊害も
このキーボードでのちょっとした注意点としては、ESCキーや各種ファンクションキーがキー上部にやたら小さく設置されていることと、Home/EndキーやInsertキー、PrintScreenなどの普段は余り使わないようなキーがFnキーと同時押しするタイプのファンクションキーに置き換えられていることがあります。
さらにテンキーが分離しているおかげで、カウンターストライクやHALOなどのオンラインFPSゲームなどで使う事はもう最初から正直諦めた方がいいレベル。EXCEL上級者の方などもキー配列に少々戸惑う所があるかも知れません。
4.実はMacOS X.6でも使えます。
マニュアルには「MacOS X.4もしくは5に対応」と書かれており、マイクロソフトのサイトからIntelliType Proソフトウェアをインストールして使ってくださいと書かれていますが、先にOS X.5上でキーボードドライバをインストールし、後から上書きでOS X.6にアップデートした状態なのであれば別段問題なく使えてしまいました。
とはいえ一応サポート外の話なのでSnow Leopardで使うのなら自己責任で。
そういえば、この日本版のキーボードのセットには独立したワイヤレステンキー用に布製のモバイル用保護ケースが付いてくるのですが、モバイル用を歌っているのなら、テンキー用だけでなく、メインのキーボード用の保護ケースも同梱していればなぁ……と思った事がありました。
ちょうどこのレビュー記事を書いていたのが名古屋へ出張中の新幹線の車内だったと言うこともあり、カバンにむき出しのままのキーボードを入れて持って行くのに抵抗があって、急遽100円ショップでウレタン製のキーボード保護カバーをわざわざ購入してきて使っていました。
まとめ ― 省スペースキーボードとして
今回、使っていくうちに「モバイル用として売っているのだからiPhoneでもこれが使えれば……」と感じました。
キーマップを入れたドライバさえ出てくれればいけそうな気もするんですが、いかんせん現状ではこのキーボードはPC専用。モバイル用としてあえて使うのであればキーボードが小さすぎて使いにくい超小型ネットブックの代用キーボードとしてでしょうか。Windows MobileでHIDに対応している機種では使えるんでしょうかね?
やはりメインの使用用途は仕事机のスペースを有効活用したい人向けのデスクトップ用小型キーボードといった使い方に落ち着いてくるのかと思います。
最後に、使っていて唯一不満だった点は単4電池の取り替えにくさでしょうか。
裏ブタを開けるのにも少々手間取りますが、電池をセットするときには奥にカチっとハマるので電池が落ちたりブレたりしにくい構造なのですが、取り出すときにはちょっと一苦労。
電池が少し奥に入り込んでいるので取り出しにくいのだけが心残りでした。
筆者はこれまでいくつかBluetoothキーボードを使ってきたのですが、これまで使ってきた中でもMicrosoft Bluetooth Mobile Keyboard 6000の打鍵感触はかなりよいといえるでしょう。このあたりは主観的なものがあるので、実際に触ってもらわないと納得してもらえない部分かもしれませんが。
それでもスリープやそこからの回復、メカニカルスイッチがあること、eneloopが使えること、そしてキータッチ。実際に使ってみて「うわ、これは失敗したわ!」というような部分は少ないと思われます。
こういう薄型のキーボードが必要であれば、最良の選択ではないかと。
ちなみにテンキーは別売りもしています。ノートPCで数字の入力をよくやるというユーザーにもオススメです。
風森進@BluetoothManiaX
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■BluetoothManiaX Wikiデータベース
・Microsoft Bluetooth Mobile Keyboard 6000
・Microsoft Bluetooth Number Pad
■製品情報
・Microsoft Bluetooth Mobile Keyboard 6000
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