Android 4.0ではHFP 1.6によるHD Voiceに対応し、高音質モノラルヘッドセットが実現

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Galaxy Nexus Androidの最新バージョンとなるAndroid 4.0ではBluetoothでもいくつか新しい技術が導入されています。
 まず、健康管理機器を接続できるHDP(Health Device Profile)に対応しています。
 そしてもうひとつはHFPの最新バージョンである1.6に対応したこと。
 
 実はこのHFPの最新バージョンはけっこう注目に値するものです。
 これまでBluetoothヘッドセットに対していわれていたのが「音質が悪い」ということ。基本的にHFPはAMラジオと同等程度の音質、規格上はたったの8KHzのものでした。

 これはHFPがかなり古い(Bluetooth初期からあるHSPの拡張されたもの)であることと関連しています。
 Bluetoothが規格として策定された当時(1998~99年)は、エンコード/デコードに使えるプロセッサのパワーが低かったため、低いクオリティにする必要があったわけです(ついでにいうのであれば、A2DPの標準コーデックとなっているSBCも同様の原因でクオリティは低めになっています)。

 特にゲームやSkypeでは音声のクオリティを上げてもBluetoothのHFPがボトルネックとなっていました。
 ワイヤレスの使いやすさを選ぶか、ワイヤードでのクオリティを選ぶかの二択だったわけです。

 しかし、HFP 1.6ではWideband Speechに対応しているのです。

 Wideband SpeechはHD Voiceとも呼ばれ、A2DPで使われていたSBCをHFPでも使えるようにしたmodified SBC(mSBC)に対応しているため、旧来のHFPの倍の音質である16kHzでの通話に対応しています。
 FMラジオ並、おおよそ有線と同レベルでの通話クオリティになると思われます。

 もちろん、サーバ(スマートフォン側)とクライアント(ヘッドセット側)の両方でHFP 1.6に対応していないといけません。

 また、A2DPに対応していなくてもそれなりのクオリティの音楽を聴けるようになるかもしれません。
 ただし、mSBCはモノラルオンリーですので、片耳だけになってしまいますが。


 というわけでこの記事以降のBluetoothヘッドセット紹介ではできるかぎりHFPのバージョンにも注目していくことになります。
 地味ですが、かなり効き目のある改良になると思います。

 ちなみにiPhone 4SもハードウェアとしてはHFP v1.6、およびmSBCを搭載していて、HD Voiceにも対応しています。ただし、iOSがHFP v1.5までの対応ですので、HD Voiceは使えません。残念。

 HFP v1.6のHD Voiceに対応しているBluetoothヘッドセットは日本ではまだ存在していませんが、Jabra Extreme 2はHD Voice Readyのロゴが貼られています。
 Amazon.comでのパッケージ画像(斜めのほう)の箱の横に記述が見えますね。

■参考リンク
HD Voice対応ヘッドセット(BluetoothManiaX Wikiデータベース)
Bluetooth.com – Hands-Free Profile (HFP)(英語)
HANDS-FREE PROFILE 1.6(英語/PDFファイル)

関連エントリ@BluetoothManiaX


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