2012年、世界とあなたの人生はBluetoothで覆われていく

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111022c 朝7時、ジョギングを終えて心拍計の「送信ボタン」を押すと、心拍数のデータがBluetoothを経由してスマートフォンに入力された。
 スマートフォンの画面でチェックすると平均心拍数は129、最大心拍は141、走った時間は35分、距離は6kmほど。

 これらのデータは心拍計からスマートフォンに、そしてスマートフォンから自動的にクラウドのサーバに入力されていく。
 今月の総走行距離は50kmを突破したところ。
 消費カロリーはいまのところ目標をやや上回っているのが分かる。ちょっと前までは自分で入力する必要があったのだが、いまはボタンひとつで数字が勝手に入力されていくので面倒がない。

 シャワーを浴びてから朝食の前にPCを立ち上げると田舎にいる両親の昨日の血圧データが送られてきていた。これも心拍数と同様に、血圧計からBluetoothでスマートフォンにデータが送られ、そこからクラウドサーバに送られている。

 クラウドサービスから毎日、彼のPCにデータが送られてくる設定になっているのだ。

 聞くところによると最近では電気ポットにもBluetoothが搭載されており、その使用データを送ることのできるサービスもあるそうだ。
 これまでは警備会社等と契約しなければできなかったデータ送信が携帯電話経由でできるようになってありがたいことこの上ない。

 母親が夜の血圧を計り忘れているので、メールで注意しないとな……などと思いつつ、腕時計のリモコン機能でテレビのスイッチを入れる。
 テレビは彼の背後にあるのだが、赤外線リモコンとは異なり腕時計をわざわざテレビに向けなくてもいい。Bluetoothは半径10メートル以内であれば問題なく操作ができるからだ。
 と同時に腕時計のインジケータが点滅した。スマートフォンに新たなメールが届いたことを知らせてくれている。

 スマートフォン本体はどこか、と探したが見あたらない。
 こんなときも慌てたり、固定電話から携帯に電話をかける必要はない。
 腕時計からBluetooth経由で「着信音を鳴らせ」とコマンドを送れば、「ここにいるよ!」とばかりに応えてくれる。応答がなければ10m以内にはないということだ。

 すぐ後ろで大きな着信音が聞こえる。

 なんのことはない、椅子にかけておいたジャージのポケットに入れたままだった。
 スマートフォンを拾い上げて、会社に出かけるとしよう……。


——–

 これらの話は遠い未来の話ではありません。
 また予言などでもありません。
 来るべき世界の風景をほんのわずかにさらっただけの話。
 省電力Bluetooth、Bluetooth4.0の普及によってもたらされるであろう、今年2012年にも実現する可能性が高い世界です。
 実際、遠隔地の血圧計からBluetooth→スマートフォン(タブレット端末)→クラウドサービスを介して血圧データを送るということはすでに実現可能です。

 今年、2012年を境にして省電力Bluetoothは普及していくことでしょう。
 すでに省電力Bluetooth端末であるiPhone 4Sは1000万台という単位で普及しており、いつでも爆発的な普及が起きても不思議ではありません。
 とはいえ、現状ではiPhone 4Sの省電力Bluetoothは(かつてA2DPがそうであったように)開放されていないため、NECカシオモバイルのMEDIASシリーズの最新機種のみが対応機種となっていますが。
 iPad 3発売時のiOSアップデートに期待しましょう。

 閑話休題。
 現状では省電力Bluetooth対応の機器として発売が確認されている製品はG-Shock GB-6900(3月16日)のみだけですが、今年半ばからは圧倒的な数の省電力Bluetooth対応機器が発売されます。
 各社のレポートを見ても分かるようにCES2012では多種多様な省電力Bluetoothを搭載した機器が発表されました。
 また、2009年の時点で2014年には省電力Bluetooth対応機器は25億個の出荷が見込まれているというレポートもありました

 世界は省電力Bluetoothによって覆われていき、ワイヤレスでつながっていくのです。
 そういった意味では、今年2012年こそがBluetooth元年といえる年になるのかもしれません。

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