省電力Bluetooth用チップのアナウンスがはじまる

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ノルウェーの半導体製造会社であるノルディックセミコンダクターが、省電力Bluetooth用チップ「μBlue」の製造のアナウンスを行っています。

Nordic Semiconductor announces µBlue in a preview of its first Bluetooth low energy solution to be launched later this year (英語)

このプレスリリースの中で、これまであまり触れられてこなかった省電力Bluetooth(Bluetooth low energy – BLE)のスペックについて語られていますので、ざっとピックアップしてみましょう。

Bluetooth low energyはかつてノキアが提唱していたWibreeという省電力近距離通信システムをベースとしています。2006年にターゲットとするところが同一であるということで、Bluetoothに規格として統合され、省電力Bluetoothとして採用されることとなりました。

これまで数十ミリワット~100ミリワットていどであったBluetoothの消費電力を、省電力Bluetoothでは数ミリから数十ミリワットにすることができます。要するに消費電力を一桁減らすということが可能になるわけです。このことから省電力Bluetoothは主として腕時計やContinua対応の健康管理機器などに搭載されることとなるでしょう。

規格としてのBluetooth low energy 1.0は2009年後半の正式なリリースが予定されています。

Bluetooth low energy(以下省電力Bluetooth)は通信距離10m、通信速度は1MbpsというBluetooth 1.2と同程度の通信速度を保ちつつ、旧来のBluetoothの10分の1から数十分の1ていどの電力消費しかしないという規格です。

省電力Bluetoothには2種類のモードが用意されています。ひとつはSingleモード。真の省電力Bluetoothとも呼ばれ、ボタン電池ひとつで数ヶ月から数年(アプリケーションに依存)のバッテリーライフを誇ります。ただし、旧来のBluetooth規格はSingleモードの省電力Bluetooth機器には接続することができません。要するに前述のWibreeそのものです。

それでは汎用インターフェイスであるBluetoothの意味がない?


いえ、ちゃんとDualモードというものも用意されています。これは省電力Bluetoothにも、以前のBluetooth機器にも接続することが可能です。つまり、携帯電話やPC内蔵Bluetooth等のホスト側がDualモードに対応していれば、Singleモードしか持たないであろう腕時計などにもアクセスすることができるというわけです。おそらく互換性の問題はほとんど生じないはずです。

ノルディックセミコンダクターのプレスリリースによると、最初の省電力BluetoothチップであるμBlueを搭載した製品は今年中に発売される予定とのことです。使用用途としては前述の腕時計の他に、携帯電話の周辺機器、リモコンやセンサーなどが考えられています。また、マウスやキーボードといったHIDプロファイルに対応した機器の省電力化にも役立つのではないかとの予測が為されています。

何社かのアドバイザリー企業はこの省電力Bluetoothによって、飛躍的にBluetoothという規格が広まるとの予測をしています。特に各種のリモコンが省電力Bluetoothで支配的になるのではないかとされています。

リモコンの無線化(RF)を進める2つの技術(ITmedia+D)

もし、リモコンに省電力Bluetoothが組み込まれたらデータベースで追いかけるのが大変になりそうですね……。

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One Response to “省電力Bluetooth用チップのアナウンスがはじまる”

省電力Bluetoothが世界を覆う。2014年には25億個に! | Bluetooth ManiaX on 11月 24th, 2009 6:00 PM:

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